みなさんこんにちは、鋳物たんぞうです。
ご存じの通り、昨今の雇用環境は直近のコロナ禍を経てさらに変動が加速している状況です。若手社員は慢性的な人員不足から躊躇なくキャリアを変更。また、ミドル世代においても業績が堅調な企業でさえ早期退職制度を展開し組織の活性化を模索しております。
自らの意思で目標をもち正しい努力を積み重ねることが、所属する組織で実現できることは理想的です。しかしながら、役員、管理職であろうが企業を所有する資本家サイドの立ち位置でなければ、すべてをコントロールする事はできないのも実情です。いずれ自分自身が立ち止まる状況の発生は自然の事です。
しかしながら、あらゆる情報へ瞬時にアクセスできる現在において、雇用の流動化の必然性を受け入れ行動する価値観は、自分を守る上でも攻めに転じる方向性においても有効です。
また、転職市場のメインプレイヤーであるエージェント企業はもはやIT技術を駆使するテック企業の様相であり、活用すべき選択肢の一つでもあります。
今回は転職エージェントを活用(登録)する際に、最初のハードルで非常に重要な要素でもある職務経歴書の書き方に関して、過去3回の転職活動の経験よりシェア致します。
職務経歴書の重要性
職務経歴書の位置づけ、重要性のご説明です。
職務経歴書と履歴書の違い
履歴書はバイトの面接時に提出する個人情報要約の認識です。今やスマホでフリーソフトを使い即座に作成可能です。
転職活動において最も重要となるのが職務経歴書です。これはその名の通りあなたのこれまでのキャリアを代弁する媒体です。企業からのスカウト、書類選考、実際の面接時でもこの職務経歴書をベースに進行します。
転職エージェントは情報テック企業
転職エージェントの現状、実態は情報テック企業です。あらゆる案件をシステムを通じて瞬時に精査、進行していきます。そのシステムは年々進化しており、希望職のスクリーニング、クリック一つでの応募、リモートでの面接、専用チャットルームでの採用側人事担当者とのやり取り等、転職活動のハードルは非常に低くなり雇用の流動化を促進しております。
このエージェントのシステムを通じあなた自身が有効に活用できる媒体が職務経歴書です。
職務経歴書の書き方
各エージェントにて職務経歴書のフォーマットを提供されておりますが、実際に活用した文書を元にシェア致します。
職務経歴書の構成
職務経歴書は主に3つの構成です。それぞれの項目を具体例に沿ってご説明致します。
- 職務要約
- 職務経歴
- 自己PR
①職務要約
職務経歴書の作成において第一に重要なことは、相手がいる読み物であるという認識が肝要です。最初の職務要約のパートは物語でいう導入部です。
あなたのキャリアの要約を簡潔な文章でまとめ、次の具体的な職務経歴へ興味を抱かせ誘導する目的にて作成しましょう。
- どの様な企業で
- どのような職種、業務を担当し
- どのようなスキルが身についたのか
一般的に認知度の高い企業、担当職種であれば簡潔でよいかもしれませんが、相手が認識しにくい業種、職種の場合は伝わるように配慮する必要性があります。
②職務経歴
最初のパートは勤務先の企業概要を紹介下さい。HPサイトの企業情報コピーで簡潔に作成。
そしてメインメニューの各職務経歴です。募集企業の条件スクリーニングで瞬時に検出されるエクセレントな資格やⅯ&A案件担当、システム構築等の旬の業務経歴がない場合は、このパートが最も重要なポイントとなります。また、実際の面接では採用担当者はこの項目を一つ一つチェックし進行するケースが多いです。
受け手の印象を想定し、あなたのこれまでキャリアをそれぞれ各欄ごとに丁寧に簡潔に作成しましょう。
項目 | 備考 |
---|---|
職務担当期間、部署名 | 担当期間の長短も判断材料、あまり短い場合は記載不要 |
職務担当となった背景 | 自身のキャリアの積み上げがイメージできる内容に |
担当エリア | ご当地ネタは面接時に意外と話が広がります |
【ポイント】 | 担当業務ミッションへの成果、取り組み内容 |
【エピソード】 | 業務担当時の小話や思い出を関連づけ採用案当に印象付けるネタ |
部署の構成人数 | マネジメントの際は担当人数 |
→実績等の項目においては数値化が必要です。
各欄をご自身の職務経歴に準じて継ぎ足して下さい。
③自己PR
このパートは上記の職務要約、職務経歴の内容と関連、連想できるご自身のアピールポイントを簡潔に作成ください。
●少し抽象的な表現が想定されますが上述の職務経歴のキャリアから納得がいく内容にしてください。
●募集先の企業の採用意欲をイメージする必要もあります。ネガティブな情報はここでは必要ありません。
●エクセレントな資格、旬の業務担当の経歴をお持ちの方は取得年月日から活用実績を深堀りしさらにアピールしてください。
●担当実績、詳細資料等は別途面接時にご紹介致します、等の期待値を上げる申し送りもありです。
●職種にもよりますが、一般的なPCスキルの追記も有効です。
職種経歴書フォーマットダウンロード
.docx形式のフォーマットをご用意致しましたのでよろしければご活用下さい。
■職務経歴書フォーマット/PDF形式スマホ閲覧用
フォント、サイズ、ページなどはダウンロード後、作成時にご自身の書式にて調整下さい。
何十名もの応募者の書類を確認する採用担当者の集中力を想定すると、3ページ程度が理想的です。
よほど思い入れがある企業への応募の際は、志望動機書を別途作成することも有効です。
職務経歴書の書き方まとめ
いかがでしょうか。少し面倒そうに感じる職務経歴書も、3構成の連動、プロットを考え、流れに沿って作成すればほんの数ページの文書です。これまで様々な場面をくぐり抜けてこられた皆様には必ずその足跡がございます。丁寧に振り返ってゆっくり推敲して作成ください。
膨大な市場において、エージェントのシステムを通じて必ず誰かが見ています。
- 転職エージェントは情報テック企業
- 職務経歴書を媒体にエージェントのシステムを有効活用
- 職務経歴書は3構成
- 3構成が連動している
- 受け手をイメージし3構成に沿って作成
私はいたずらに転職を煽る意図は1ミリもございません。しかし勤め人である以上、会社員はどの様な立場であっても自己責任では消化できな不測の事態が発生します。当然、転職活動は不安定な状況では困難ですし、即座に納得出来る結果が出るものではありません。
雇用の流動化が加速する昨今、ご自身のキャリアの棚卸も含め、不測の事態への備え、また新たな展望を模索する為にも、貴重な情報源である転職エージェント登録に不可欠な職務経歴書の書き方に関して本記事を作成致しました。
ご参考、ご活用いただければ幸いです。
ご拝読ありがとうございました。