43歳 転職活動 上場企業を辞めた件

皆さんこんにちは、鋳物たんぞうです。

 今回は秋の異動シーズンにおいて20年勤務した上場企業を退職し、3か月後には転職先で勤務を開始した私の経験をシェア致します。

 早期退職等、大手企業の雇用情勢も変化する中、また40代はキャリア形成においても閉塞感や迷いが生じる時期でもあります。少しでも私の経験がご参考になれば幸いです。

 また、この経験を振り返っての要点・反省点をCHECKタグをつけて途中に挿入致しますので併せてご参考下さい。

  1. 寝耳に水の人事移動の内示
    1. サラリーマンは懐に辞表を
    2. いつ辞めてもいい覚悟と準備を
  2. 43歳で上場企業 退職の意向をつたえる
    1. 退職への業務と転職活動を同時に進める
    2. 不透明な状況下、到達目標を細分化し設定
  3. 43歳で突然会社を辞め転職活動を始める
    1. 40代転職の手段
      1. コネクションを活用する
      2. 職安(ハローワーク)で紹介してもらう
      3. 企業へ直接応募する
    2. 43歳転職活動、転職エージェントを活用する
      1. 希望転職先をイメージする
        1. 希望イメージと現実のギャップ
      2. まずは1社エージェントに登録する
        1. 登録の際、重要な職務経歴書の作成
        2. 転職活動の進行と共にエージェントの追加
      3. 活動の期限を設定する
  4. 43歳で突然大企業を辞めての転職活動事例
    1. 43歳転職活動/面接~内定の活動事例
      1. ■上場量販店
      2. ■不動産ベンチャー企業
      3. ■地元輸送機械部品メーカー
      4. ■上場コンサルタント
      5. ■外資系新興医療品メーカー
      6. ■エリア大手学習塾
      7. ■大手系列建材販社
      8. ■外資系老舗機械メーカー
      9. ■空調関連工事店
      10. ■歴史ある地元私立女子大学
      11. ■上場建材メーカー
  5. 43歳で突然会社を辞め転職活動の結果
    1.  2か月半の活動の振り返りまとめ
      1. エージェント案件のばらつき
        1. リクルートエージェント
        2. マイナビ転職
        3. JACリクルートメント
        4. dudaエージェント
      2. 思いはある程度通じる
      3. 自分ですべてコントロールは出来ない
    2. 内定先から最終入社先を決定する
      1. 内定3社の概要
      2. 内定先の選択、最後の山
  6. 転職その後の経過 おわりに
    1. 入社後の経緯
    2. おわりに

寝耳に水の人事移動の内示

 転勤や人事異動は総合職であれば必要なローテーションです。私も移動の度に自分自身の視野の広がりや新たな経験を積む事での成長を実感しておりました。

 しかしながら、企業の人事移動が正当に機能していることは少なく、運やタイミングといったかなり不確定で理不尽な要因で左右される事も実情です。とくに、昨今は各企業の個別状況、社員のメンタル要因での欠員補充による移動が多いのではないでしょうか

 私の場合は現職の期間も長く移動の可能性が高い認識はありましたが、全社的なアナウンスでは大きな組織変更も予定され、今回は調整程度の人事異動との事前認識でした。

 継続中の業務を顧客代理店で実施中に、上司からのTELでの内示連絡は寝耳に水の事態でした。

サラリーマンは懐に辞表を

 サラリーマンは個人事業者ではありません。自己資本を投下しておらず、捧げた時間と労働が報酬となる形態です。

 辞める選択肢は簡単です。簡単に辞めることを示唆しているのではなく、不測の事態やどうしても納得ができない状況を常に想定しておくことは必要です。これは公務員であっても同じだと感じます。私も20年程のキャリアの中で7年目くらいからこの事は実感しておりました。

いつ辞めてもいい覚悟と準備を

 揺るぎない目標に向かって邁進しているのであれば、リスクなど考える必要も暇もありません。ただ邁進すればいい、あるべき姿かもしれません。

 サラリーマンは勤め人である以上リスクヘッジは必要です。私の場合は自身の義務でもある住宅ローンの目途と子供の養育費用に金銭的到達基準を設定しておりました。

 双方の基準を満たした時、自分自身の意向、将来的なビジョンにそぐわない移動の際は退職する事も想定する。

貯蓄に関るす件は20代から投資の知識、経験を積むべき。ただ倹約し貯蓄しているだけではささやかな安心感だけでつまらないし自らも向上しない。

43歳で上場企業 退職の意向をつたえる

 20年間、同じ会社での勤務経歴は自分自身の努力もあるが運も良くありがたい事でした。しかしながら、想定していた貯蓄・資産達成基準を満たしていた事と、今回の移動内容(同じ業務・役職/課長、地方から地方)の2点から、もともと想定した退職の判断に至りました。

 昇格し決して悪い内容ではなかったが、移動の背景としてエリアの人材不足による要因、家族のこと、その後想定されるのキャリアを考えるとどうしても応じる気持ちにはならなかった。

 熱意や上昇志向があった20代、30代とは違い消耗していた自分に気づいていた。同じ業務での仕事は既にやりつくし燃え尽きていた。

 土日に家族と話し、週明けには退職の旨を伝えた。それなりに平穏であった日常からいきなりハードモードへ突入しました。

 妻のパートと貯蓄から2年間は仮に無職でも最低限生活はできる確認、担保は頭では理解できるが、20年の会社員生活から無職への抵抗感もあり不安な日々の始まりでした。

業績を上げていればいいだろう、誠実でいい仕事が出来れば満足などは個人の自己満足です。

組織が理不尽であることは当然です。誰かが見ている、評価してくれるという価値観は間違ってはいませんが、所詮狭い範囲での自己認識です。大きな組織の枠組みでは妄想の域です。

自分のあるべき姿、ありたいポジションは正当に主張し、常に組織の現時点でのキーマンへのアプローチは怠ってはいけません。

退職への業務と転職活動を同時に進める

 同僚や顧客の失望を招き、これまで玉つき人事で何度も煽りをくらった自分が今回はイレギュラーを発生させる側という社内の喧騒の中、一番失望してるのは私自身です。

 内示を拒否しても解雇される事はありませんが、当然その後のキャリアの展望は厳しい状態となります。立ち止まる事も出来ず転職活動を同時に開始しました。

外資系企業での面接の際、日本人は基本次の転職先を決めてから退職するとの指摘がありました。私は過去に在職中の転職活動の経験がありました(諸々の事情で内定辞退)。在職中での転職活動は現職のパフォーマンスも下がるデメリットもあります。

本来なら次のキャリアを見据え、しかるべき準備期間を経て活動すべきです。その為の雇用保険でもあり貯蓄です。しかしながら日本の雇用情勢ではキャリアの断絶は是とされず、職安でも指摘されましたが長いキャリアが途絶える方は復活するのに時間がかかるケースが多いようです。現職を運よく継続出来たとしてもいずれ定年時に対峙する問題です。

冷や飯を食わされても針の上のむしろでも、次の就職先を決めてからの退職がベターです。

しかし、期限を設けない場合はズルズル時間だけが経過して聞きます。また、転職活動時の場所の問題もあります。

不透明な状況下、到達目標を細分化し設定

 不安な状況下で自分を保つために、次の転職先で先で2か月勤務し少しは落ち着きだす事を当面の最終目標と設定しました。ゴールまでの中間目標を9項目に細分化し、自分の立ち位置の確認と少しでも進捗している実感を得ることにしました。「一つ達成!、達成まであと何項目」のイメージです。

  1. 退職の合意
  2. エージェントの登録・応募開始
  3. 身内への説明
  4. 丁寧な現職の引継ぎ
  5. 最終出社日までの慎重な行動
  6. 面接まで到達する
  7. 一連の活動を洗練させる
  8. 内定の獲得、入社日程確認
  9. 入社後2か月継続出来ている

43歳で突然会社を辞め転職活動を始める

 孔子の言葉では「40代は不惑の歳」で自分の生きてきた道に自信を持ち、あれこれ迷わなくなるそうです。実際、私も自身のこれまでのキャリアにおいては誠実に取り組み恥じるようなものではありませんでした。

 しかしながら、10代の志学から初まる孔子の言葉は、正しく努力を積み重ね自らコントロール出来る環境が元になっており、サラリーマンという形態には当てはまらない。

 リスクをとり資本を投下し自ら人生のコントロールを得なければ自己責任では消化できない不測の事態の発生は自然のことです。

40代転職の手段

 少し前までは35歳が転職年齢の限界と言われておりました。特殊なスキルや経歴を持った人材ではない限り決してイージーな道ではありませが、昨今ではご存じの通り、人材不足より雇用は流動化せざる負えない実情より全く絶望的ではございません。その手段をご紹介致します。

  • コネクションを活用する
  • 職安(ハローワーク)で紹介してもらう
  • 転職エージェントを活用する
  • 企業へ直接応募する

コネクションを活用する

 この手段が最も現実的で確率が高いです。40代にもなればあなたのキャリアから取引先企業、競合企業含め想像以上にコネクションがあります。あなたの業務内容、人柄は既に担保されております。

 採用側企業のキーマンとも面識があり、オープンな転職市場で書類選考から始める事を考えればその差は非常に大きいです。たどれるコネクションは有効に活用すべきです。

 選択肢は同業種で今後の期待値が上がる事は少ないかもしれませんが、転職のオープン市場は不確定要素が大きいのです。理想を追い求めるより現実路線です。

職安(ハローワーク)で紹介してもらう

 どのみち各種申請で訪問する事となる職安、こちらでも地元の案件の紹介やカウンセリングを受けることが出来ます。私は申請業務、案件の確認に2度訪問した程度で、本記事でお伝えできる内容はあまりございません。

自分自身の適性やありたい自分に向き合い本来の転職活動をするのであれば、職安が提供する職業訓練のカリキュラムの活用は有効です。

同じ職種で勤務する会社が変わる事は厳密には転職ではなく移籍、転社です。現在抱えている問題は職種が変わらない限りどこに行っても同じように発生します。

企業へ直接応募する

 どの企業もHPを持っており、必ず採用ページがあります。企業サイドも応募者が殺到するなどの人事部門の負担が少なければ人材紹介企業への手数料も発生しません。また、応募者側も積極的に応募するので志望動機が明確になります。若い世代には有効かもしれません。

 応募形態は企業により異なりますが、サイト上の募集資格に該当する場合、履歴書、職務経歴書、志望動機書の3点の送付で応募するケースが多いです。

 私も数社応募しました。年齢ではじかれるケースがほとんどでしたが、中には応募先人事部担当者と直接やり取りするケースもありました。

 企業の規模、自分の年齢、キャリアとのマッチングを精査し取り組む余地はありますが、確率は低いです。  

43歳転職活動、転職エージェントを活用する

 コネクションに頼らずにオープン市場で転職活動をする際に有効な手段が転職エージェントです。

 彼らはもはや人材紹介企業の域を超えて情報テック企業です。あらゆる求人、応募案件を洗練されたシステムを駆使して効率よくマッチングさせます。

 私がメインに活用した転職エージェントでの経験をシェア致します。ご参考いただければと思います。

希望転職先をイメージする

 本来なら目標設定としたいところですが、就職活動はご縁の世界でもあります。例え相手先に情熱を持って応募しても需要と供給が合致しなければ成立しません。

 まずは、希望の職種、業種、勤務地をイメージして下さい。以下ポイント列挙します。

自分の売りを抽出
  • 現職企業の立ち位置(扱い商材、販路、関連企業)
  • 現在の職種、経験
  • マネジメント経験
希望イメージ
  • 転居は現状しない
  • 製造業だが異業種
  • 営業以外の職種
  • 想定年収
希望イメージと現実のギャップ

 「違う業界で違う仕事がしたい」長年同じキャリアの方からよく耳にする話で、私も同じです。

 皆が持っているこの潜在ニーズの実現が雇用の流動化の本質かと思いますが、企業間での転職の際は厳しい事が実情です。

 既に簡易に抽出した上記リストからも自分の売りと希望イメージにギャップが生じております。下記重要ポイントです。

転職市場では当然、自分の売り(これまでのキャリア)の延長線上でほぼ判断される。すなわち確率が高いのは同業種、同職種での即戦力。

学歴や現職の企業名よりも、どの様なキャリアを経験し、なぜ転職し、なぜその会社に応募したのか、そして年収条件がポイントとなります。

まずは1社エージェントに登録する

 私の場合以前転職活動をした経験がありリクルートエージェントに登録しました。

 転職エージェントは複数ありますが、まずは大手でレンジが広いサービスに登録しましょう。

 システムのメニューはどこも似たようなものなので、大手のサービスにてまず自分の応募フォーマットを作成し他のサービスへコピーし展開出来ます。

登録の際、重要な職務経歴書の作成

 転職エージェント登録時に必要で、最初のハードルが職務経歴書の作成です。

 履歴書はエージェントの登録システムを使えば即作成出来ますが、選考、応募、実際の面接時で重要となるのがあなたのキャリアを要約した職務経歴書です。

 この件に関しましては、別記事を作成しましたので下記記事をご参考下さい。

転職活動の進行と共にエージェントの追加

 現在、様々なエージェントサービスが展開されております。1社登録後、活動の進捗に合わせ複数のエージェントをご活用ください。

 各サービスのエージェント担当者も同じ会社員です。合う合わないは発生して当然です。また、大手サイトに登録すれば、いずれ各サービス、個別の案件を専門に扱うパートナーエージェント(2次卸のようなイメージ)の登録も発生します。

私が活用したエージェントをご紹介致します。

転職サービス名サービスの種類
リクルートエージェントエージェントサービス
マイナビ転職転職サイト
dudaエージェントエージェントサービス
■JACリクルートメントエージェントサービス
エージェントサービスと転職サイトの違い

転職サイトはその名の通り募集掲示板のイメージです、自ら応募します

転職エージェントは担当エージェントがマッチングの良い案件を紹介、調整頂けます。

登録すれば直接届くスカウトサービスもあります。

cf)リクナビNEXTが転職サイト、リクルートエージェントがエージェントサービス

各社のサービスはリンクしてますので状況に応じて展開します。

各サービス登録後は不要なメール配信は配信不要にチェックください。メールが受信であふれ辟易します。定期配信の紹介案件も配信不要に設定し、必要な情報を自ら能動的にサイトへアクセスする姿勢のほうが健全です。

活動の期限を設定する

 意識高い系の事を言って恐縮ですが、自分の人生の目標、すべきことが定まっているなら不確実な転職活動など発生しません。就職はご縁です、この時点で100%満足な結果を求める立ち位置ではありません。だらだら継続するよりも期限を設定し次の展開へつなぐ価値観も必要です。

 私は期間を2か月と想定し、年内着地を目標に設定しました。実際、退職後のメンタルでの活動には限界はあります。

自己都合による退職では失業保険は退職月から給付されませんが、早期就労した場合は早期就職手当が支給されます。

では私のエージェントを活用した転職活動をご紹介致します。

43歳で突然大企業を辞めての転職活動事例

 9月上旬の異動の内示から9月末にはエージェント登録を済ませ応募を開始しました。

 転職サイトのバナーに表示される大手案件や魅力的な案件は確かに存在するのかもしれませんが、想定通り年齢の壁が大きくほぼ書類選考は通過しません。

 掲載企業もイメージを意識してか年齢制限の記載は少ないですが、よほど特殊なケース以外はやはり30代半ばまでが条件でしょうか。

 そこで機能するのがエージェントサービスです。募集先の状況もあるので確実ではありませんが年齢条件をクリアしている案件の紹介をお願いしました。それでも、ある程度の条件での自動配信の紹介案件の為、確立は低く書類選考通過は5%程度の認識です。

 この環境下を受け入れ応募の精度を上げていく方向性です。登録が完了していれば応募はクリックのみです。

 即お見送り選考結果のメールが自動返信されるケースは年齢、応募のミスマッチです。就職活動はご縁の世界です、ミスマッチ発生をさっと振り返り次へ進みましょう。最終1社とご縁があれば良いのです。

43歳転職活動/面接~内定の活動事例

 スケジュール感は9月末からの応募開始で最初の面接開始は10月末からでした。では、実際に選考に進んだ案件での経緯・結果の事例をシェア致します。ご参考になれば幸いです。

■上場量販店

リクルートエージェント紹介案件

募集背景:小売り事業での募集ではなく、私の現職業界へ参入する営業・企画人材募集

自身の状況:最初の面接で経験を積む、やはり製造業がいいなとまだ楽観視

面接形態:本社人事担当者1名より企業、担当事業案内、面接。他1名同時応募者あり同年齢。

感想:どこか他人事のような座談会に終始してまう

結果:お見送り

→決して悪い案件ではなかった、面接に行くならリハーサルなどありえない。即見抜かれます。

■不動産ベンチャー企業

JACエージェント紹介案件

募集背景:現職のキャリアより業界に精通している営業人材募集

自身の状況:先回の面接で即不採用より自己PR等のプロット構築

面接形態:しゃれた和室で人事担当者1名と面談、私の適性を判断してる印象

感想:私自身も先方での業務実行イメージ出来ず

結果:お見送り

→面接への確率が低いとはいえ、応募先の選定の精度の必要性再認識。エージェントは当然、可能性のある案件は数を打つ為に紹介する。

■地元輸送機械部品メーカー

マイナビ転職/自主応募案件

募集背景:営業人員の強化テコ入れ

自身の状況:製造業案件で異業種、少し希望に近づく

面接形態:先方人事担当者と座談会形式、担当者も金融出身のベンチャー企業失敗経験があり私の大手退職の経歴に興味を抱かれる。

感想:大手企業を退職した事を評価される事もご縁、海外案件もあり相互理解深耕

結果:一時面接通過

最終面接:役員、人事担当者と業務内容、私の適性確認している印象

結果:お見送り

→海外案件での適性と一番は年収条件へ互いの認識の乖離があった。希望先であれば現職の年収の提示はひかえ先方提示に沿う対応も必要。

■上場コンサルタント

●JACエージェント紹介案件

募集背景:私の現職業界出身者の知見とコンサル人材募集

自身の状況:異業種案件での展開に期待

面接形態:担当部門長と座談会形式での面談。現職での営業戦略作成資料を持参、先方が必要とする知見であり正当な評価を頂く。

感想:実務の部門長でもあり、私自身が本当にコンサルがしたいのかに焦点を当てられる。

結果:当方より次の選考への意思表示せず

→実務の部門長でもあり見抜かれていたのは私の方であった。年収を追いかけていない事を再認識。

■外資系新興医療品メーカー

●マイナビ転職/自主応募案件

募集背景:データ分析人材の募集

自身の状況:製造業異業界案件での展開に期待

面接形態:人事担当、役員と座談会形式での面談。現職での職務内容、マネジメントでの内容

感想:つかみどころが読めなかったが、扱い商材と今後の展望に期待

結果:一時通過

・最終面接:適性テスト、PCスキルテスト、役員、代表、アジア管轄マネージャー(1名ビデオ面談)

結果:採用

→データ分析と兼務しながら経営企画も手伝って欲しいという内容、ロケーションも近く最もマッチングが良い案件だが、年収条件がネック。

■エリア大手学習塾

●マイナビ転職/自主応募案件

募集背景:正社員講師の募集

自身の状況:異業種案件での展開に期待

面接形態:適性試験、模擬授業、人事部面談。同時に面接の兼業女性講師よりも模擬授業は上手く評価された

感想:同時面接の兼業女性講師から塾業界の話を聞く、模擬授業の経験は新鮮でもあった

結果:選考見送り、当初の年収面は問題ないかが終始確認された。

→2度目だが現職の年収が比較されるのであれば出さない。想定年収を初めから受け入れるべき。

■大手系列建材販社

●リクルートエージェント紹介案件

募集背景:年齢層のばらつきの是正、営業人員補充

自身の状況:やはり異業界への展開は精度が低く同業での現実路線へ修正模索

面接形態:人事担当2名、これまでのキャリア関連がメイン

感想:今回の転職でもっとも現実路線かと感じる

結果:選考見送り

→年齢的な問題もクリア、業界との相性も問題ないはずであったが想定外。

■外資系老舗機械メーカー

●リクルートエージェント紹介案件

募集背景:現職マネージャー高齢化より後任募集

自身の状況:異業界製造業、マネジメント案件への期待

面接形態:現職マネージャー、人事担当(リモート参加)、現職退職理由がメイン

感想:業界は違うが、販売形態は近く親和性が良い、外資の経験も選択肢

結果:一時通過

最終面談:日本法人代表と座談会形式で面談

結果:採用 

→最終面談後人事担当者から電話にて条件等の説明と入社へのオファー

■空調関連工事店

●dudaエージェント紹介案件

募集背景:関連会社のマネジメント

自身の状況:異業界への展開は精度が低く同業での現実路線へ修正模索中

面接形態:会長、社長、dudaエージェント同席(事前に別途面談)、先方の業務内容と募集背景

感想:面接後もエージェントがフォローに入る。

結果:一時通過

最終面談:適性試験、会長、社長、dudaエージェント、マネジメント部門の社員

      社員側の理解、同意も同時に進めている印象。面接後もエージェントがフォロー。

結果:採用

→エージェントからは将来独立の模索も含め、この関連企業でのマネジメント経験は有効との指摘。年収条件も良く、オファーのメールも直接頂く。

■歴史ある地元私立女子大学

●マイナビ転職自主応募案件

募集背景:少子化、女子大学転換期でもあり経営企画人材募集

自身の状況:異業種への展開模索案件、現状の内定先での検討段階

面接の形態:事前日程で志望動機書、適性試験通過。集団面接形式。学校関連含む様々なキャリアの人材が経営ビジョンを提案

結果:選考見送り

→良い案件であったが選考スケジュールが遅く、現状の内定先での検討段階となる。また、選考候補者との温度差、肌感の違いも大きく異業種転職の壁を実感。

■上場建材メーカー

●マイナビ転職/自主応募案件

・募集背景:新部門への営業人材増員

・自身の状況:同業種での現実路線へ修正中。現状の内定先での検討段階

→面接の連絡が入ったが現状の内定先で決定する為、キャンセル。

43歳で突然会社を辞め転職活動の結果

 9月上旬の内示から始まった私の転職活動は、最終3社の内定をホールドし11月末に終わりました。退職の際、心ある先輩方より「仕事はいくらでもある、守りたいものがあるんだろ、狂った判断じゃないよ」と複数エールを頂いた事も印象的でした。

 自分自身の納得感は別として短期間で着地させることは出来ました。この奮闘記(珍闘記)をケーススタディとしてご参考頂けると幸いです。

 3社から内定を頂き、最終的に選定したポイントを記載します。

 その前に一旦活動を振り返ります。皆様もご考察ください。

 2か月半の活動の振り返りまとめ

 断片的な情報ですが、各転職サービスの紹介案件の違いと変遷をご認識できたでしょうか。また、方向性の修正と少しずつですが精度が上がっております。もう少し継続すべきであったのかもしれませんが当初の設定した期限に準じました。

エージェント案件のばらつき

 上記のケースを考察頂ければ分かりますが、各転職エージェントごとに扱う案件の質、活用方法は違ってきます。就職はご縁の世界です、その時点でのエージェントが扱うそれぞれの募集案件もタイミングの問題です。

以下、各転職サービスについて私のケースでのサマリーです。

リクルートエージェント

40代以上可能な求人の紹介を担当者へ依頼、案件は絞られるが精度はある程度高い印象。

マイナビ転職

案件の幅を広げる為、自主応募メインでの活用。大手エージェントと比較して若干掲載単価が安く間口が広いのか、40代でも書類選考通過するケースあり。志望動機書の活用

JACリクルートメント

担当者が募集企業の開発、連携も手掛けている「両面型」の転職エージェント。各担当者との方向性が合致すれば面接への精度が高い印象です。

dudaエージェント

マネジメント案件にてエージェント担当者と連携。事前の情報提供段階から面接、条件確認まで細かくフォロー頂いた印象です。

当然エージェンも企業です。内定先年収のパーセンテージが手数料収入ですので、年収条件が高ければ高いほどスイッチが入ります。複数のエージェントを自身の状況に合わせて活用する方向性でした。

 

思いはある程度通じる

 異業界、異業種への展開も試みました。転職サイトの文言で「思わぬところからオファーも」が散見されますが就職はご縁です。

 皆様も様々なキャリアを経て「思いは通じる」事を体験されていませんか、そしてご自身には眠っている思いや経験があります。応募するする事は無料ですので確率は低いですが興味がある企業はへ志望動機書を作成し応募することは無駄ではありませんでした。

自分ですべてコントロールは出来ない

 40超えてそれなりの地位のおっさんがなにやってんだ、とっ散らかってるじゃないかと言うもの正直な感想かもしれません。しつこいようですが就職はご縁です。相手がいる話なので自己完結、自己コントロールは物理的に不可能です。ある程度間口を広げざる負えない状況でした。

 短期集中での活動はメンタルが続かないので半年以上1年程度のスパンで取り組むべきです。それでも選考のスケジュールはなかなかコントロール出来ません。しかし不測の事態は誰にでも起こりうる話ですのでご参考になれば幸いです。

内定先から最終入社先を決定する

 3社の内定にて私の転職活動は終了しました。正確にはリクルートエージェント紹介案件より志望動機書を提出しエージェントからも調整も頂き、選考が長引いていた本命の企業での書類選考が通らなかった事も終了した要因です。

 ロケーション、業務内容から面接へたどり着けば確率は高い想定でしたがこれもご縁です。現実路線を再認識し、早期の就労と次への展開をそこで模索する方向性に切り替えました。

では3社の中から選択した経緯をシェア致します。この選定でも諸々発生します

内定3社の概要

①外資系新興医療品メーカー
  • 米国企業、医療用消耗品メーカー、データ分析職件営業企画
  • 年俸500万 正規雇用 福利厚生は検討中
  • ロケーション近い30分
②外資系老舗機械メーカー
  • 米国上場企業、産業用機械のルート営業・営業所業務全般、次期エリアマネージャー候補
  • 年俸650万 正規雇用 福利厚生は大手に近い

  • ロケーション遠い1時間半

③空調関連工事業者
  • 関連会社のマネジメント、提携企業との調整関連
  • 年収780万 正規雇用 福利厚生普通

  • ロケーション普通 50分

内定先の選択、最後の山

 私自身の詳細情報も乏しく断片情報ですが、皆さまなら3つのうちどこを選択しますか。

 私が当初に選択したの①でした。20年以上のキャリアから営業展開に限界を感じており、違った職種と本部サイドに近いポジションでの業務に期待値を感じておりました。

また、これまで長距離通勤でもあった為近いロケーションもポイントでした。年収ダウンは承知の上での転職活動でしたが選択肢が発生するとやはり迷います。しかし年収UPが目標ではなかったので①を選択しました。

意識高い系な事を言って恐縮です。そもそも選択に迷うようであればどちらを選択しても結局大差はありません。目標に向かって進む状況があるべき姿です。「迷う」すなわち目標、目的の設定が曖昧なのです。

 そしてこの選択の段階での注意事項ですが、最初は1社内定獲得へ向け活動しており、選択肢の発生は想定しておりません。この内定段階になると入社日程も含め、内定先企業の状況は様々です。私は先行して内定頂いていた①との調整が悪く、他の選考者へと内定が流れてしまいました。

 年収交渉や入社日程の調整はエージェントを介していると上手く機能するケースもありますが、本件はマイナビ直接応募の為すべて自分で調整します。諸々疲弊した状況ではどうしても判断は鈍ります。最後まで気が抜けないのが転職活動です私の経験をご参考下さい。

 最終的に②の企業へ入社することになりました。人事担当者からのTELでの丁寧な説明と企業規模、福利厚生からも現実的な着地点だったのかもしれません。

 ③は年収条件もよく社長から直接オファーも頂きましたが、冒頭での転職の発端からも消耗した自分の現状では困難な状況が想定されます。また年収と幸福感は比例しないことはこれまでの経験上実感しておりました。

「家族や子供の為」は自分への都合の良い言い訳です。家族や子供が何か懸命に打ち込んでいるのであれば、それを親の都合で放棄させる事は絶対に回避するべきです。しかしそのようなケースは実際少ない事も事実です。

自分自身の仕事に目的や意義をもって取り組んでいれば家族の理解は必ず得られます。家族の為にという思いは大切ですが、あなた自身にとっては不確実なものですべてコントロールは出来ません。

転職その後の経過 おわりに

 文字カウントが一万を超えました、長文のご拝読ありがとうございます。ここまで本記事を読んで頂けた方は転職後どうなったのかも気になるのではないかと思い追記致します。

 元々の私のキャリア情報も断片的ですが、様々なご経験をお持ちの皆さまはある程度イメージ出来るかと想定致します。

 さて、私は12月初旬には健康診断、書類等の入社準備を完了し、1月から新しい職場で勤務を開始しました。早期に就労し生活の基盤を安定させる目的は達成しましたが、短期間ではありたい自分の理想にまでは届かなかった事も事実です。

 また、20年勤務した会社を退職した喪失感はそう簡単にはぬぐえません。

入社後の経緯

 大きな期待や希望など持たずに入社しましたが、これまでのキャリアの積み重ねは有効でした。

 少し脱力したくらいがちょうど良いのか、入社1か月後には通常に営業活動を開始し、3か月後には新規案件への展開に着手し受注、3か月の試験採用期間も無事終了し即戦力となったと自負しております。

 同僚も年下でしたが“いいやつ”であった事も運が良かったのかもしれない。こちらが学ぶ姿勢で望めば相手も私の経験や方向性を学ぼうとする良い関係が構築できました。

 また、外資という社風からも学ぶことは多く転職後に致命的な問題の発生はありませんでした。以下、良かった事、悪かった事リストです。

良かった事
  • 扱い商材が少ないので仕事は15分の1の認識
  • 年俸制は残業という概念が少ない、ほぼ定時退社 会議や飲み会は激減
  • 米国企業のガバナンスを実感
  • 自分のこと家族のことへの時間ができる
  • 地域の活動にも参加
悪かった事
  • 承知の上ですが、裁量が少ない
  • 移動距離が長い
  • 業務の幅が限定的
  • 業界の体質はかなり古い
  • 当然だが楽しいなどの価値観は乏しい

 結局、すでに消耗していた自分には現実的な選択であったのかもしれません。年収に関してですが当初200万ダウンとなりましたが、そこは外資でもあり730万程へ回復した。

 また、妻も現職のパートから契約社員となり200万ほどの寄与もあり、仮に単身赴任をした場合の生活コスト増を考慮すれば世帯収入ベースでは大きな変動はありませんでした(前職の想定退職金などを考慮すれば別ですが)。

 前職の状態では、すでに想像がつく自分のキャリア、半期ごとに移動を想定する精神的負荷を考慮すると、ありきたりですが自分自身や家族と向き合える時間、余裕が出来たことは大きいです。

おわりに

 しかしながら、この選択が正しかったのかは正直分かりません。様々な軋轢、葛藤や迷いが生じたことは、これまで努力し積み上げた安定やプライドに固執し、本来の自分自身に向き合う事を疎かにしていたからではないでしょうか。

 現状に執着して惰性的になる、あるいはそれを守るために攻撃的になる、そして起こってもいない不安にばかり取りつかれる、または妄想的な理想を抱くことよりも、自分が出来ることを見つけ継続する事が必要なのかもしれない。自分が出来ることはなんだっていいのかもしれません。

 身の回りの自然に目を向ければ生き物の生死はごく普通に毎日発生しております。突然、何が起こるか分からない現実は我々も同じです。しかし、我々は学び、思い、行動する事ができます

私の体験がなにかのご参考になれば幸いです。

転職に限らず、40代の会社員には参考となる書物ですよろしければご参考下さい。

また、迷いや葛藤がある場合、全く知らない第3者の意見を聞く事も有効です。第3者に状況を説明する過程で自分の思考が整理される効果もあります。ネットで1500円~手軽にカウンセリングが受けられますのでご活用ください。

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ご拝読ありがとうございました。


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