水道配管の俗称 いまさら聞けない なぜ4分、6分と呼ぶのか 水栓呼び経13との違い

どの業界でもそうかもしれませんが、水道関連の工事で使用する配管のサイズには規格があり、それぞれ呼び方があります。

給排設備関連の業務に従事する際、サイズ間違いは作業ロスを引き起こします。

先回の”いまさら聞けないPJねじについて”に続き、今回は給水配管現場でよく耳にする”4分”や”6分”の配管俗称に関してサイズ対照表だけではなく「なぜ15Aを4分と呼ぶのか」また、宅内給水管での”呼び経13”との違いに関して覚えやすいようにまとめましたのでシェア致します。

配管サイズ表の確認

配管サイズに関して検索すれば出てくるサイズ表です。

ここでは覚えやすいように一般の給水配管に使用される4つのサイズに絞りご紹介致します。

A呼  B呼称 俗称外径使用場所参考
10A 3/8B 3分(さんぶ) 17.3お風呂の追い炊き配管
15A 1/2B 4分(よんぶ) 21.7一般的な屋内給水配管
20A 3/4B 6分(ろくぶ) 27.2掃除流し等の少し大きい配管
25A 1 インチ 34.0公共施設トイレのフラッシュバルブ配管
鋼管のサイズ表

A呼称:mm(ミリメートル)のサイズです。

B呼称:inch(インチ)のサイズです(1インチ=25.4mm)

日本の近代水道は明治の半ばに、当時のイギリスの技術を取り入れ横浜市から敷設が始まりました。

それゆえインチの規格が源流です。その後、より分かりやすいメートル規格を取り入れているイメージです。

昨今ではA呼称の方で呼ぶ方が多い印象です。

なぜ4分、6分と呼ぶのか

それでは、なぜ15A・1/2Bの配管を4分(よんぶ)と呼ぶのでしょうか。

4分の分(ぶ)に関しては、日本古来の尺貫法と呼ばれる単位によるものです。

たしかにインチが導入された当時を想像すると、1/2の配管の事をいちいち”二分の一インチ”など言いにくいですね。

そして、分かりにくいのが1/2が4分で3/4が6分と、なんの関連性もイメージしにくい点にあります。

4分、6分と呼ぶ根拠

それでは4分、6分と呼ぶ根拠をご紹介致します。

まず、当時取り入れられたインチ規格の基準は当然1インチです。

1インチは25mm 親指の幅程度です。

この1インチを基準に分数表記8/8でとらえ、以下分母を8にすると分子の数が俗称の数となります。

A呼称B呼称通分B呼称/分母8俗称
25A1 8/8 インチ
20A3/4 6/8 6
15A1/2 4/8 4
10A3/8 3/8 3

これが、配管俗称の根拠です。

ちなみに1寸は3.03センチ、1分は3.03ミリなので、4分は12.12ミリとなります。

ここで少し疑問が涌きます。俗称である4分、6分の根拠は分かりましたが、住宅での給水配管の規格は呼び経13がよく使われます。4分(12.12ミリ)は呼び13に近くない?

実際に呼び経15A=13Aの認識でもOKですが、厳密には上述の規格は鋼管の規格です。外径寸法が規格であり内径は管種によりばらつきがあります

水道配管”呼び経13”とは

それでは住宅の配管、住設機器で主に使用される呼び経13について考察致します。

下記が住宅で主に使用される塩ビ管・架橋ポリエチレン管のサイズ表です。

■塩化ビニル管(VP管・HIVP管)の規格

呼び径外径 内径 俗称
1318134分
162216
2026206分
253225インチ
塩ビ管(VP・HIVP)のサイズ表 / 積水化学エスロンパイプより

■架橋ポリエチレン管の規格

呼び径外径内径俗称
1013.009.803分
1317.0012.804分
1622.0016.80
2027.0021.206分
2534.0026.00インチ
架橋ポリエチレン管のサイズ表 / 積水化学エスロペックスより

住宅の宅内の4分(12.12mm)のメイン配管は、内径13mmによせてきている事が分かります。

また、鋼管と違い16という20と13の中間サイズもあります。

この要因は宅内配管の起点となる水道メーターの規格に準じているからではと推測されます。

住宅用の水道メーターの規格は主に13mmと20mmです。共に管の内径は13mmと20mmです。

これを基準に住宅配管・設備機器を設計したことにより、住宅配管での呼び経13が定着してると推測されます。

まとめ

なにかと分かりにくい配管関連のサイズに関して、水道配管の俗称で4分、6分と呼ぶ根拠。

また、住宅給水管、設備機器において呼び経13のサイズの詳細について認識が深まれば幸いです。

・B呼称であるインチ寸法の分母を8に通分すると分子の数が配管サイズの俗称

・1インチ(25)が基準、その半分が13の認識

・呼び経15A=13Aの認識でOKですが、15Aは鋼管系、13Aは塩ビ・樹脂管系の住宅配管の呼称

・住宅配管・設備機器の配管呼称13は水道メーター規格が起点の認識

設備関連の業務にお役に立てれば幸いです。

ご拝読ありがとうございました。

人気ブログランキング - 投票処理中
タイトルとURLをコピーしました