英語学習において多くの教材、スクール、アプリが提供されており何が効果的なのかわからないというのが実情ではないでしょうか。また、必要以上のコストは避けたいことも現実です。私が隙間時間を利用して1万円以下のコストでスコア650点に到達した、実際に活用したツールを本記事にて紹介いたします。
本記事は下記ポイントに該当する方におすすめです。
・隙間時間を活用して英語学習に取り組みたい
・就職、昇格等にTOEICスコアが必要
・ある程度の英語の素養はあり、コストをかけずに取り組みたい
英語学習の実情、TOEIC650点の立ち位置
英語は国内での習得はムリゲー
中高大と10年間にわたる英語授業にもかかわらず、日本人の英語能力は低いとよく言われます。私もその一人で実感しております。様々な議論はありますが要因として、我々は日本語と言う超難関でハイレベルな言語を駆使しコミュニケーションする能力をすでに確立しているからではないかと推測されます。ひらがな、漢字、カタカナの3形体、縦書き、横書き書式を使い分け、あらゆる外来語も取り込み端的、繊細、曖昧な表現が可能です。むしろ誇りに思うべき言語です。
独自の文法構造を持ち高度な情報伝達が可能な日本語を駆使している我々が、国内で英語を習得する必要性は現実ありません。本気で英語を習得するには早い段階で英語圏で生活をし習得するべきでしょう。数学や理科といった学問ではなく言語です、どれだけその言語にふれたか、慣れているかが問題で、現地で英語オンリーの生活が2年成立すれば誰でも習得できます。
そして世界の人口を80億人とすれば、日本語圏の市場は80分の一であり、最大市場である英語のスキルがいかに重要かは言うまでもありません。
TOEIC650点レベルとは
TOEIC650点とはどのレベルで、どのような立ち位置でしょうか。下記リストにまとめました。
- 履歴書の資格欄に書く際には、最低でもTOEIC 600点が必要
- 英語を使って業務ができる最低限の水準
- 語学留学なども、TOEIC 600点レベルで様々なサービスが活用できる
- 大手企業では昇格に必要なレベル
ざっくり言えば恥ずかしくないレベルですが、上記内容より英語能力開発において橋頭堡となるスコアです。まずは650点を目標に取り組むべき基準です。650点に到達するとその先の展開、活用へ発展する現実的なレベルかと判断できます。
また、「英語ペラペラ」などのイメージから、字幕なしでの洋画・洋楽の視聴といった英語スキルの習得ではなく、本記事はあくまでTOEICスコア達成に関する内容です。たとえスコア800を超えても現地での英語キャリアがないと上記の一般イメージには到達しません。
TOEIC650点を1万以下で達成する方法
TOEIC650点を基準として目指す意義、立ち位置が見えてきたでしょうか。では、そこに到達する為に、いかにコストをかけずに、スマホ、アプリ、市販のテキストを活用し取り組む手法をご紹介致します。
英語習得には一般的に2,200時間と言われております。1日2時間換算で3年です。あくまで目安ですがとにかく文法構造の異なる言語です、いかに触れる時間を増やし慣れるかがポイントです。自身を「英語づけ」にする環境が肝要です。
慣れるとは言え、一時期流行った聞き流すだけの教材での習得は現実不可能です。良質な教材を使い目的意識を持ってステップアップしましょう。
・基本指針:英語に触れる時間、仕組みの確立、実行、継続
・使用ツール:良質な教材に絞り、何度も繰り返し継続活用
英語に触れる時間を日常のルーティーンに取り込む
日々生活をしていると人間は決まった行動パターンが発生します。そのルーティーンに1日2-3時間を目安に案分し、英語に触れる時間(リスニング、テキストリーディング)を構築しましょう。
私もそうですが、ついつい見てしまうSNS、ゲーム、漫画の時間の棚卸し、自己スキルアップへ生産性のある時間へ脱却する良い機会かもしれません。
- 通勤、通学時間
- メイクの時間
- 外回り営業車の中
- 夕食時、後
- 就寝前
活用教材:文法テキスト
英語学習において文法の基礎を再度理解、確認する必要性があります。TOEICは大学受験ではありませんので難解な文法問題集の必要性はありません。本書は読み物としても学習に導入しやすい良書です。
- 各単元が4構成:①基本 ②理解する ③深く知る ④確認する より効果的に学習
- 図解等の表現が秀逸で分かりやすさを徹底追及
- 基礎レベル文法を再度確認するTOEICの学習にも効果的
【活用方法】
- まずは1日30分文法学習の時間を設定し、1か月で1冊読み込んでみてください
- 習得度合に合わせて1日30分で何ページ読めば達成できるか細分化して目標ページ数の設定
- 1冊を読み込むペースが確立出来たら、ペースを上げて繰り返し読み込む(1か月2巡、3巡・・)
- テキストに手あかがつくくらい繰り返し継続できれば文法は把握できている
活用教材:単語・リスニング・リーディングテキスト
TOEIC学習のメイン教材です。語彙力(単語、熟語)、リーディング、リスニング力をZ会テキストを活用して同時に向上させます。
テキスト構成は速読用に左ページに英文、右ページに英文の訳、ページ下部に見出し語と語義、というレイアウトです。扱うテーマも多岐にわたり興味深い内容を取り上げる良書です。
初級 | 速読速聴・英単語 Basic 2400 | 中学~高校初級レベルの単語・熟語 |
初中級 | 速読速聴・英単語 Daily 1500 | 高校レベルの単語・熟語と日常語彙 |
中級 | 速読速聴・英単語 Core 1900 | 最新の時事動向をふまえ重要語を学習 |
以下の2冊は同様の構成ですが、TOEICテスト形式への慣れも同時に習得できます。
TOEIC用 | TOEIC®TEST 速読速聴・英単語STANDARD 1800 | 基礎から中級レベルのTOEIC頻出語句 |
TOEIC用 | TOEIC® TEST 速読速聴・英単語GLOBAL 900 ver.2 | ビジネスの場面で必要となる英語力 |
【活用方法】
- 通勤、通学の時間を活用
- リスニングデータをスマホにダウンロード
- テキストの英文を目で追いながらスマホでリスニング
- 好きな音楽の歌詞が頭に入るようなイメージ、何度も繰り返し継続し1冊を習得する
ここで大切なことはリスニングしながらテキストを精読する事です。the、a、 複数形といった名詞・冠詞の形態、前置詞の使い方、そして英語基本構文のSVO、SVCの把握速度など、違った言語を理解する目的意識を持って取り組む必要性があります。聞き流し系の英語教材が消えた理由からもリスニングをしながらの精読を継続し、いかに英語という言語を理解し慣れるかがポイントです。
活用アプリ:リスニング・リーディング
英語学習はTOEICスコアだけが目標なのでしょうか、活用出来なければ面白くないです。ただ教材を繰り返し学習しているだけでは飽きてしまいます。実際の英語に触れ情報を取得する機会をアプリを使って生活のルーティーンに取り込みましょう。
Z会教材で少しずつ積み重ねたリスニング力をアプリを使って試す、確認する学習です。
NHKが提供する英語でのニュース動画です。様々なテーマを扱っておりますが、日々のニュースを英語で聞いてみて下さい。毎日、約20分ほどの英語でのニュース動画が更新されますので、メイク中や入浴中に自身のリスニング力確認も含めご視聴ください。毎日視聴しているとある程度は聞き取れるようになります。
日経新聞が配信するニュースアプリ、日経電子版に掲載された最新ニュースを英語で配信。日本語での和訳テキストも表示できるのでリーディング力の確認に使えます。体験版状態(無料)でも日に5-6の抜粋記事は読めるので、夕食後毎日20-30分で最新のニュースを英語で読みましょう。
おわりに
私は上記ツールを活用し、すきま時間で毎日学習を2年程継続しました。スコア650点程ですのでエビデンス画像等の掲載は控えますが、TOEIC用の問題集なども一度も解かずにぶっつけ本番で受験し、初回で655のスコアでした。初めての受験で想定より物量が多くペース配分が悪かった事が反省点です。いかなる試験も傾向と対策は必要ですが、さらなるスコアアップの展望はつかめました。
また、本スコアを転職活動に活用しました。自身のキャリアに付加価値をつけ、選考、採用へ効果があった事は事実です。TOEIC学習の参考となれば幸いです。
さらなる効率化と英語スキルの向上のために
私のやり方はあくまで我流です。もう少し習得時間の短縮や効率化は可能です。また、英語の基礎学力が乏しいと想定されるなら、効果的に学び直す必要があります。テキスト紹介にて上述しましたZ会が運営するプログラムがスマホ・PCを活用し提供されております。
私はZ会の回し者ではございません。様々な教材を模索し、たどり着いたのがZ会でした。子供の教材含め着地点はZ会が多い事が実情です。Z会教材は、ただ単に教材のタイトル通りの内容ではなく、到達へのプロセスを考え抜いて構成されているからだと感じます。テキストからネットへ展開するZ会カリキュラムをご紹介致します。
読む・書く・聴く・話すの4技能ごとに “Can-Do” を積み上げるカリキュラム。TOEICスコアの目的だけでなく英会話、ビジネス英語までAIを駆使して幅広くカバーしております。隙間時間を利用した英語学習にはカリキュラムに沿って効率化、習得時間の短縮が可能、大いに活用できるツールです。
下記サイトにて詳細をご確認ください。
学び直しからビジネス英語まで─Z会Asteria for Business/詳しくはこちら
私がメインで活用した教材の出版元、Z会の洗練されたプログラムでさらなる効率化を試みてください。
ご拝読ありがとうございました。