みなさまこんにちは、鋳物たんぞうです。
今回はTOTO製バス水栓GGシリーズのハンドルが重くなって回らない時、
その原因と対処方法をシェア致します。
- TOTOバス水栓(GGリーズ)ハンドルが固くて回らなくなった。
- カッター、プラス・マイナスドライバーでハンドル部の分解。
- 原因の水垢(スケール)固着の除去、腐食部のやすり掛け。
- シリコンスプレー塗布して組み立て、使えるようにする。
TOTOバス水栓ハンドルが重たい原因
今回対象となるのは、TOTO水栓金具の主力製品GGシリーズの先代モデルです。
発売から10年近く経過しメンテナンスが必要な状況です。
対象製品:TOTO/GGシリーズバス水栓
■対象製品 | GGシリーズバス水栓 | TMG○○ TMY○○ |
■生産期間 | 2014~2021 | 先代モデル |
■対象部品 | 開閉ハンドル(右)・温調ハンドル(左) | 開閉ハンドルリングあり |
シンプルデザインの定番シリーズ。左右のハンドルも金属メッキの仕立てで高級感もありますね。
対象部品:開閉ハンドル・温調ハンドル
お湯の開閉時、温調時に回す左右のハンドル部が対象です。
先代モデルは開閉ハンドル部にリングがあり操作性も良いデザインです。
ハンドル部は金属メッキの為、重厚感もあり堅牢な仕様に思えますが
今回はその金属素材ゆえにハンドルが重くなる要因と推測されます。
TOTOバス水栓(GGシリーズ)ハンドルが重い原因
まずは製品の展開図より、どの様な構造か把握します。
構造の確認
分解開始
ハンドルサイドのビスキャップのくぼみにをカッター入れて外します。
ハンドル固定ビスを外します。
かなり固くなっているので、ハンドルと本体の隙間にマイナスドライバーを入れて
ゆっくりハンドルを引き抜きます。
*ハンドル取付位置はご注意下さい。元の位置の画像を外す前に取っておくのも良いかも
外したハンドルの観察と原因の推定
ハンドル内部は水垢がぎっしりこびりついております。
水がたまるハンドル下部は腐食している印象です。
グレーのリング部は素材が樹脂の為、腐食や損傷は確認できません。
ハンドルを外した温調部本体の先端をプライヤーつまみ回してみると
問題なく回転します。
以下、分解観察によるハンドル開閉が重たい要因の推測です。
・金属ハンドル内部のメッキが、日々の浸水により腐食が進行し隆起。
・ハンドル内部の水垢(スケール)の固着と共に本体側の樹脂のリングと干渉。
・開閉動作の摺動性が失われ、最悪固着し動かなくなる。
TOTOバス水栓ハンドルが重たい対処方法
コストダウンに走らずに金属ハンドルを採用した為、表面と内部のメッキの仕上げ精度に
改善の余地があったのかもしれません。
優れたプロダクトには設計者の魂が宿ります。
7-8年経っても、新品と変わらない佇まい。シンプルで使いやすいデザイン。
たかがメインカメラをやられただけだ
いや、せっかく重厚、堅牢な金属ハンドル。水垢は清掃して腐食箇所は削ればいいんじゃない。
ゴリゴリやすりで腐食隆起箇所を削ります。
サンドペーパーで磨く方が良いかも
腐食が進行する前に、水垢を分解清掃すべきだったかな。
ある程度は除去できます。
右のハンドル部も同じ現象です。分解、やすり掛けで水垢(スケール)の除去後
シリコングリースを塗布し元に戻します。
新品時のようなスムーズな開閉とまでは至りませんが、日常使いには問題ない程度まで復旧しました。
どんな製品であれ日々使用する製品はメンテナンスが必要ですね。
今後、ハンドル開閉が重くなったら同様の作業にてメンテナンスします。
完全に修理したい場合
TOTO先代GGシリーズサーモバス水栓のハンドル開閉不良の分解、清掃での対処法のご紹介でした。
新品のような摺動性をよみがえらせたい場合は下記部品の取り換えをご参考下さい。
No | 手配品番 | 品名 | 定価 | 備考 |
---|---|---|---|---|
① | TH576-4S | 温度調節ユニット | 10,200円 | 温調時の回転パーツ |
② | TH577 | 開閉バルブ部 | 5,300円 | 開閉時の回転パーツ |
③ | TH 5D0076 | 温度調節ハンドル部 | 3,800円 | 内部腐食時の交換 |
④ | TH 5D0077 | 開閉ハンドル部 | 4,100円 | 内部腐食時の交換 |
TOTO社サイト「COM-ET コメット」より抽出。 *廃番、納期等は再度ご確認下さい。
✅① ②の内部部材交換はモンキーレンチ、取り外す際に本体をしっかり固定する等の必要あり。
✅③ ④は上記の紹介記事の要領で交換可能です。
✅ハンドル交換時はシリコングリースよりも下記水栓グリース塗布の方がベターです。
ご参考になれば幸いです。
ご拝読ありがとうございました。