万年青の植え替え

 みなさんこんにちは、鋳物たんぞうです。たまにはいい感じのジャズが流れる心地よいバーでシャルトリューズ・ヴェールのトニック割でも、馴染みのマスターの好みにアレンジしてもらおうかな、いや私の場合はたまたま思い付きで、行ったこともないいい感じの山野草を専門に扱う地方の園芸店で、富貴蘭について初めてお会いする園主好みの品種を教えてもらおうと訪問しました。BGMはジャズではなく民法のラジオでした。やはり山野草を扱う園芸店です。万年青が販売されており、しかも500円というファンタスティックなプライシングに魅了され、おすすめの富貴蘭と購入致しました。

 園主からの今回の万年青の申し送り事項。特に品種名があるものではないがホームセンターで流通してるものではない。冬季に入り休眠期である為、水やりは控えており葉は縮んでいる。外気温はマイナスになるがハウスの中で冷風は防いでいる。土は洋ラン用の用土。

さすが山野草専門店です、葉の状態も良く、芋からの腐敗臭もなかったので購入。12月は植え替えには適していませんが、室内で育成する事と野生万年青の群生地で収集した砂岩の砂利の効果を試してみる為、植え替えを実施しました。以下ご紹介いたします。なにかしら万年青の育成のご参考になれば幸いです。

今回の万年青植え替え/用土のイメージ

 

  1. 鉢底:水はけ配慮の為、手持ちの川で採取した花崗岩の大粒と根腐れ防止剤
  2. 鉢下部と側面:保水、肥料持ちを配慮して赤玉土・ひゅうが土(小粒)混合∔ワラ灰
  3. 鉢中:芋回りは通気性、芋の固定を配慮し山で採取した砂岩の中粒
  4. 鉢表面:保水性、美観に配慮し富士砂/野生万年青の落ち葉の役割

今回、植え替えする万年青

少し窮屈そうですね 植え替えるべし

根の状態を確認

鉢面に沿って根が力強く伸びています。さすが名もなき万年青。
鉢底の根は枯れており、植え替えの時期ですね

 根も力強く豊富な状況です。上記イメージを実行致します。*根が3本以下では水苔を巻きアシストする配慮が必要です。

枯れた根の除去、農薬に浸ける

 画像取り忘れましたが枯れた根を除去した後に、葉の根本に赤みと若干の腐敗臭もあり、洗面所に水を貯めダコニール1000を希釈して5分ほど万年青を浸けて消毒しております。

狭いポットの中でも、新株が出ています。
嫌がる万年青をなだめ根をめくり芋を確認、少し傷んでいる印象。やはり芋回りは通気が肝心。

鉢に用土を入れる

 万年青用の鉢がなかった為、より水はけ、通気に配慮します。先ほどの根の確認画像のように根が鉢の回りに伸びるよう大きすぎないサイズにて選定。

鉢底は花崗岩大粒+根腐れ防止剤
鉢底面は肥料持ちも配慮し赤玉・ひゅうが土(小粒)+ワラ灰。ここから万年青を乗せて片手で固定しつつ用土を入れます。万年青を中央に位置させる事は意外と難しいです。
鉢中央部が山砂(砂岩砂利中粒)。スプーンで山砂を中央に寄せて鉢側面にスペースを作りながらひゅうが・赤玉土を側面に入れます。ワラ灰が少し多すぎた。
富士砂を表面に入れる。肥料として発酵油粕を数粒乗せて完了。

1か月後、午前の穏やかな日差しを浴びる万年青

左下 園主おすすめの富貴蘭。仲良く日光浴です。

 いかがでしょうか、12月の植え替えでしたが室内環境でもあり植え替え後の経過は順調です。下葉落ちの兆候もなく葉に勢いが感じられます。主な用土として用いた砂岩の砂利の効果も今後観察したいと思います。万年青育成のご参考になれば幸いです。

ご拝読ありがとうございました。

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