リンナイ製の内炎式ビルトインコンロが着火不良の際、電池を新しく交換しても着火後すぐに止まりエラー状態になる場合の原因、対処方法をシェア致します。無駄にサービス業者さんを手配するロスを回避できれば幸いです。
*本製品は2008年ごろ廃番となり、メーカー設計の製品耐久期間は超えております。本体の取り換えを前提にご参考下さい。作業内容は自己責任の認識でお願いいたします。
リンナイ製内炎式コンロ概要と対象品番
今回該当するガスコンロ概要をご案内致します。
対象製品:両面焼グリル付三口ガスビルトインコンロ
- メーカー:リンナイ
- 型式:RBG-N31W5GA3X
- 最終製造日:2007年6月
メーカーサイトはこちらをご確認ください。
リンナイ独自技術の内炎式(トルネード)バーナー。火力が強く画期的なコンロでしたが、全グリルにセンサー設置の法規制もあり残念ながら廃番。本記事は内炎式タイプのコンロに該当する内容です。
リンナイ製内炎式コンロ電池交換しても着火後エラーとなる原因
下記CHECK欄の左右の2画像(左画像:上部の内炎小グリル/正常に作動 右画像:左の内炎グリル/着火後エラーとなり止まる)
左右画像を比べて違いが判るでしょうか。
エラー発生原因:温度センサーがずれている
上記赤丸印のようにグリル作動時に温度を測定するセンサーが、左コンロのあるべき位置から奥にずれていることにより、着火不良のアラームを発動させております。
では内部を確認します。
原因特定:左コンロの温度センサーのずれ
下記画像のとおり、使用頻度の高い左コンロのセンサー固定部が経年劣化により朽ち果てております。センサーを固定する台座が不安定な為、グリル内を掃除した際にセンサーが内部引っ込んでしまい。着火してもセンサーが温度を検知できず安全上着火が止まる状態です。
- 左コンロの温度センサーの台座が経年劣化で損傷
- 温度センサーの固定不良となる
- 温度センサーが掃除の際にバーナーの奥に引っ込む
- 着火しても温度センサーが正確に検知できない
- エラーが発動し着火が止まる
根本原因が温度センサーの固定不良の為、電池を新しくしてもバーナー周りを清掃しても改善されない理由が判明しました。
リンナイ製内炎式コンロ、電池を変えても着火しないときの対処方法
対処法は簡単です。以下ご確認ください。
■左コンロのバーナーの引っ込んでいる温度センサーをラジオペンチ、ピンセット等で引き出して下さい。
■バーナーの温度をセンサーが検知できればコンロの着火が途中で止まることはありません。
部品の供給も終了しており、朽ち果てたセンサー固定台座を再生する事は現実不可能です。私はセンサー配線奥側の熱の影響が少ない箇所にステンレスの固定金具を取り付け、センサーが引っ込まないようにしましたがセンサーの左右のぐらつきは回避できません。現状は問題なく使用できております。
故障個所は温度センサーの台座のみです、リンナイ製品の基本機能の耐久性の高さを実感しました。しかしながら、内部の状態からもすでに交換時期です。
コンロの交換もご検討ください
呼びサイズ60(60センチ幅)の一般的なシステムキッチンに据え付けられているビルトインコンロであれば様々なメーカーの製品に交換可能です。
■呼びサイズ(60センチ幅)とガス種(都市ガスorプロパン)を事前に伝えれば交換はスムーズです
■現在使用コンロの品番は前面の左下リンナイ社ロゴの横に記載されております
内炎式のコンロはもう廃番ですが安全機能は格段と飛躍しております。リンナイ製おすすめの製品をご紹介致します。
リンナイ製おすすめコンロ
中級グレード:【取替交換付き】ビルトインコンロ /センス(SENCE)
現在ご利用のコンロと同等の機能を備えた万能コンロです。
- ガラストップ(清掃性と耐久性)
- 震度約4以上で自動消火の安全機能
- 水なし両面焼きグリル
- リーズナブルな価格帯です
- 工事付きの安心価格設定で取り付け可能確認後の製品手配
高級グレード:【取替交換付き】ビルトインコンロ /デリシア(DELICIA)
毎日使うコンロは料理好きな方の頼もしい相棒です。自ら様々な料理を創り出せる方にはリンナイ製品の耐久性を考慮しても惜しくもない設備投資です。キッチン間口が2700程度あり現在のコンロサイドのスペースに余裕がある場合は呼びサイズ75(75センチ幅)のタイプへのグレードアップもおすすめです。
- フレームレスガラストップで清掃性に美しさも追加
- コンロでもグリルでも使える万能鍋ザ・ココットで新メニューに挑戦
- 「+R RECIPE」アプリ連動で火加減、加熱時間おまかせ
- 機能美、使いやすさにもこだわった秀逸なデザイン
- 工事付きの安心価格設定で取り付け可能確認後の製品手配
ご拝読ありがとうございました。