【参考画像】麻ひものシール材で止水栓取付

みなさまこんにちは、鋳物たんぞうです。

現在ではシールテープによる給水管接続が主流です。安価で止水性能、耐久性も良く、給水管ねじ接続においては完成形の施工方法です。

では、シールテープのような化学製品の供給体制が確立されていなかった時代、どの様に止水していたのでしょうか

今回は麻ひも(ジュート)を使った止水方法の画像を共有致します。

麻材(ジュート)とは、コーヒー豆が入っている麻袋を連想すればイメージしやすいです。

ジュートは伸びが少なく、水を吸って重くなる特徴もあり土嚢袋など様々な資材に活用されました。

元々の原産は南中国、インドの亜熱帯エリア、1800年半ばの産業革命よりジュート材の生産体制が確立された歴史のある天然材料です。

そのジュート材の性質を利用し、給水配管のねじ接続に利用されました。

水道資材の麻ひもは英語のyarn(糸、より糸)からヤーンと呼ばれ、未だ販売はされております。

また、和風便器においてもアスファルト巻きの化学製品がなかったころ、便器を埋め込む緩衝材としてジュート巻きの方法がありました。

では、麻ひもでの止水栓シール画像です。

参考資料、研修などにご活用ください。

築60年、洗面台を外した止水栓部。

止水栓本体の根本がゴソゴソ これってもしや 麻ひも

しかし、タイル壁の耐久性は半端ないね 経年劣化とはほぼ無縁 さすが焼き物

目地もビシッと入っています、タイル職人の腕にリスペクト

まじ、ひもじゃん ひもだよ HIMO ひも巻いて止水してるぅ

麻ひもですよ そしてエコですよ 

実質、麻ひもをねじの谷部に巻き付け、4山程度で止水している。

ジュート材の能書き通り、水を吸うと膨張して止水するのでしょう。

さすがに麻ひもでシールしようぜとは思いませんが、

現在のシールテープの巻き方や、何かを止水するときの材料として参考にはなりますね。

ご拝読ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました