みなさまこんにちは、鋳物たんぞうです。
例年5月~7月は万年青の新葉が芽吹く楽しい時期であると同時に、急に新葉の成長が止まり下葉がバタバタと倒れる芋腐れ病が発症する季節です。
今回は芋腐れ病の発症事例の画像をシェア致します。
万年青育成のご参考になれば幸いです。
万年青の立ち枯れ 芋の腐敗
新葉が育つこの季節は、1~2枚の下葉が先端から色が抜けて次第に落とします。
芋腐れ病が発症している場合は明らかに自然の落葉とは違います。
下記CHECKポイントご確認ください。
✅ 新葉の成長が急に止まる。
→この時期の新葉はある程度の大きさまで日々成長します
✅ 下葉から順にしなだれて自立できない状態となる。
→葉の色も全体的にくすんでおり軟化している
✅ 腐敗の進行が進むと酸味のきいたにおいがする
残念ながらこの症状を発症すると進行は、ほぼ止めることはできません。
万年青が成長するこの季節は当然新葉を育成する根元に水分、養分が集中します。
その流れに腐敗菌ものっかり葉元に集中して増殖し、葉の成長を止めます。
そして、次第に芋全体を腐らせ、鉢全体に広がる恐ろしい症状です。
早急に腐敗元を取り出すことが重要です。
万年青の立ち枯れ 抜いた葉の画像考察
今回、発症したのが下記画像の万年青です。
新葉が出来てきおりこれからぐんぐん成長する時期に、両サイドの4枚の葉がしなだれ新葉の成長が止まりました。
芋腐れ病発症の際は葉元がふにゃふにゃしており、新葉、下葉共に下記画像のようにすっぽ抜けます。
中央画像の新葉はぐんぐん育っていましたが急に成長が止まりました。
新葉、下葉共に葉元が褐色に腐敗が始まっており、芋腐れ病発症が良く分かります。
早期に鉢から取り出す
なにか出来ることはないのか、芋を取り出し発症していない株と分けます。
まずは消毒してみます。
新葉を抜いた葉元の部分です。本来なら白いはずの芋も褐色に腐敗菌が浸食しております。
まずは全体的にダコニール1000に浸して消毒してみます。
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そして、腐敗部分を切り落とすも芋の葉元側は菌が浸食しております。
是非もなしかな・・
強制芋切りを実行
芋の全体画像です。新根もありまだ芋全体は硬いのでどこまで菌が浸食しているのか
強制芋切りを実行し、悪あがいてみます。
白い芽当たりらしき箇所に期待値を込めて切断
芋の中央以降はまだ白く、菌は浸食していないようです。
切り口にワラ灰をつけて、水コケをまきます。
室内環境で鉢にふたをして復活を期待します。
万年青の立ち枯れ 芋の腐敗箇所の切断画像
残った葉元側の芋も切断しました。
こちらは腐敗菌が浸食してるようです。
芋の変色状況を確認すると、根から菌が侵入し芋の下部から浸食が広がったようです。
この画像では褐色に変色しておりますが、進行が進むと根が落ちて芋全体がふにゃふにゃに軟化し黒ずんできます。
腐敗菌の活性化と共にキノコバエも繁殖します。
最終的には芋の外皮を残して中はスカスカとなり朽ち果てます。
この状況で、腐敗菌の進行を止められるのか・・
冷蔵庫に入れて、冷温で菌の繁殖を止めるのはどうだろうか
とりあえず殺菌しかないのか、今回はオキシドールも使いダメもとで殺菌処理。
ワラ灰をまぶして、水コケでくるんで経過を観察してみる事にしました。
同じ鉢の万年青の植え替え
同じ鉢の株は当然腐敗菌が浸食している可能性もあります。早急に消毒し別の鉢に植え替え経過を観察します。
見た感じでは芋も硬く、新葉、新根も健康そうです。腐敗菌が入っていなければ良いのですが・・
とにかく、芋腐れ病は早期の対応が肝要です。
芋切り・植え替え経過観察
芋切りを実施した株は、想定通り2週間ほどで芽が出てきました。
しかしながら、育成環境が合わなかったのか芽の成長は止まってしまいました。
植え替えた株もやはり腐敗菌が浸食しており、今年の猛暑を超えることはできませんでした。
ホームセンター購入の万年青の場合は下記記事をご参考頂き、来年の育成にご活用下さい。
万年青は置く場所、用土さえ問題なければ手間のかからない常緑で魅力的な植物です。
万年青の育成のご参考になれば幸いです。
少しグロい画像ばかりでしたので、最後に元気に新葉が出ている万年青の画像をUPします。
近所の大万年青とアジサイです
ご拝読ありがとうございました。
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