ホームセンターで購入した万年青の留意点

　こんにちは鋳物たんぞうです。年末から1月～3月の期間にホームセンター、園芸店において万年青が並びます。今回はそれらの場所で万年青を購入された方、あるいは購入を検討されている方へ私の体験をシェアしたく本記事を作成致しました。以下本記事のポイントです。

万年青は元々成長が遅く、大規模生産には向かない
ホームセンターに並んでいる理由、どこから来る？
正月飾り用の生け花向けに万年青の葉の需要がある
その流通特性を把握し、ホームセンターの万年青を育成する

ホームセンターの万年青について

　ホームセンターはあらゆる生活用品を扱い、車での便利なアクセスは今や社会のインフラです。園芸愛好者にとっても品ぞろえは豊富で不可欠な存在です。

常に新しいものを求め優れた店舗を運営をする企業が、観葉植物において万年青に着目するのは当然のことでしょう。

　しかしながら、万年青の繁殖は割り子や芋吹きといったいわゆる株分けで増やす為、手間や時間がかかります。成長の遅い品種である万年青を、規模の大きなホームセンターで供給する事は可能なのでしょうか。また、その流通段階での管理状況を把握し購入することも、ユーザー（客）としてあるべき姿です。

　ホームセンター市場に対応できる万年青は、お正月飾り用の生け花向けに生産さる万年青の需要からの流入と推測されます。

お正月飾りの生け花向け／万年青の葉の需要

　縁起もので古典園芸の代名詞である万年青の葉が、生け花の材料として使用されております。その需要のピークはお正月飾り用に生けられる年始の時期です。生け花での需要の推移（愛好者数）は把握できませんが、毎年正月に発生する需要であり、その需要へ向けた生産体制が確立されております。出荷の最盛期は12月末～、ホームセンター等の店頭へ並び出す時期と合致します。

ホームセンターの万年青の生産地

　では、正月の万年青の大量需要にミートさせる供給量はどこで確保されるのか。

それは果物といったメインの作物が天候不良等の要因により不作になった際の代替え作物として、万年青の正月用生け花需要に着目した農家の方々の生存戦略にから派生しているようです。

　生産地は和歌山、徳島の温暖な地域での露地栽培。生け花向け万年青品種の特性を熟知し、安定し栽培、管理する独自のノウハウを構築されております。

ホームセンターの万年青を購入される際の留意点

　No Less-Watering, No Omoto. すみません、NO MUSIC, NO LIFE. みたいなイメージですが、いまいちピンときませんね。万年青は“水のやりすぎ注意”という事です。

　生産者はプロです、最も効率の良い万年青の管理手法を熟知しております。しかしながら、流通段階での管理は万能ではありません、何万というアイテムを扱っているホームセンターです、各店舗によって管理のばらつきが発生することは至極当然です。冬季で休眠期間の万年青に、他の植物と同様に水を与えすぎると根腐れの発生が想定されます。購入される際は下記2点ご留意ください。