おすすめの観葉植物 万年青(オモト)

観葉植物として古典園芸品種、万年青(オモト)のご紹介

魅力的なあの人の空間は植物に彩られている。
それを気づかう心の余裕が運気を呼び込むのか。

この記事は空間に緑を模索されてる方々とシェアしたく作成。下記のポイントにてご提案致します。

  • 自身の空間に常緑の植物が欲しい
  • なにか良い観葉植物はないかな
  • あまり手間がかからない
  • 古典園芸品種、万年青(オモト)のご紹介

 こんにちは、鋳物たんぞうです。さて、多くの時間を過ごすあなたの空間を見回してみると何が目に入りますか。職場ならPC、事務用品、ご自宅ならお気に入りのカーテン、お値段以上の家具、お望みの機能を備えた家電でしょうか。それらはしかるべきプロセスを経た製品であり確かに妥当な価値があります。

 しかしながら何かが足りないと感じ、生命の営みや四季の移ろいを身近な植栽、観葉植物に求めることは至極当然な欲求です。なぜなら、ざっくり言うと地図で見た日本はほとんど山、数百年前までほとんど農民、皆何かしらの農作物(植物)と交流してきた遺伝子を持つからではと推測されます

  コミュニケーション能力、ITリテラシー、プレゼンスキル、様々な能力が求められる現代ですが、元々私たちが持っている声なき植物をその環境に合わせて共生する能力を活性化させ、心の充足に活用してみませんか。

いい感じのおすすめの観葉植物ないかな

 お手軽な観葉植物といえばポトス、サボテンといった多肉植物が思いつくかもしれません。確かに品種も多く、安価でとにかく強い。園芸店での取り扱いも年々増えている印象で私も数鉢育てております。

 しかしながら、ポトスは成長も早く伸びた蔦の収まりへの配慮が必要です。蔦を上手に這わせたり、株分けしなければ、せっかく成長した葉を切ることもできず苦慮します。多肉植物に関しては個人の好みにもよりますが和風の感性への訴求が乏しい印象です。

安易だけどこんな感じがいいな

 漠然としてますが、緑の葉が開いて心が和むような植物を身の回りに置きたい。

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■常緑で手ごろなサイズ感、葉の広がりを感じさせてくれる観葉植物が理想。

■毎日の水やりや手入れにそれほど時間はかけられない事も現実。

➡お互いの負荷が少なく共存できる観葉植物として万年青(オモト)のご提案です。

おすすめの観葉植物/万年青(オモト)のご紹介

 万年青いと書いてオモトと呼びます。このネーミングセンス秀逸です、さすが数百年の歴史を持つ古典園芸品種です。万年青は元々野山に自生し、現在キジカクシ科に分類されています。学術的な分類はさておき、園芸では山野草の分野で、ざっくり身近なラン科やユリ科のイメージです。

 成長が遅いので一般的な園芸店、ホームセンターにて常に販売されている品種ではない為、認知度は低いかもしれません。しかしながら、観葉植物には興味はあるけれど納得のいく植物がないなと感じる方へ、この日本の代表的な古典園芸品種である万年青(オモト)の魅力をご紹介致します。

おすすめの観葉植物/万年青(オモト)のポイント

  • 古典園芸の代名詞、豊富な品種(大、中、小サイズ)、葉の表情も豊かでユニーク
  • 徳川家康が江戸城に持ち込んだ縁起物
  • 日陰を好む常緑多年草、そだてやすく多肉植物的要素もあり
  • 成長がゆっくりで長く付き合える
  • 腐葉土は使わないので虫が付きにくい

万年青(オモト)参考品種のご紹介

 それでは小ぶりな万年青(羅紗系)の代表品種である新生殿と瑞泉の画像を紹介します。万年青にはそれぞれの品種になんとも渋い名前があります。ちなみに家康が江戸城に持ち込んだ言われる万年青の品種の1つは永島です。ナガシマって・・。

 万年青の価格ですが、葉芸(葉の模様・形状)によって価値、価格は様々です。このあたりが一般の観葉植物として流通しない要因かもしれません。参考までに下記新生殿で4,500円~、瑞泉で2,500円~です。高いものでは数万円の値段がつきます。

 羅紗系の万年青は多肉植物的要素も強くその葉は厚く硬質です、風になびくことはまずありません。その独特の形態、木が見せる表情は一見の価値はあります。とにかくユニークな植物です。

小葉系:小ぶりな品種(羅紗系)

 多肉植物的要素を持つ小葉系(羅紗系)の代表品種、新生殿(しんせいでん)、瑞泉(ずいせん)をご紹介致します。お茶碗、湯呑サイズの鉢に様々な表情を見せてくれます。

万年青【新生殿】 鉢底から高さ20㎝幅葉15㎝ 葉の白い部分は枯れているのではなく斑という独特の模様です。
万年青【瑞泉】 鉢底から高さ13㎝幅葉5㎝  手のひらサイズの鉢の中で様々な葉芸を見せてくれます。
万年青【瑞泉】 鉢底から高さ10㎝幅葉5㎝  湯呑サイズの鉢

中葉系:葉をワシャワシャさせてみる

 そして中葉系のご紹介です。葉は薄く一般的な万年青のイメージです。上段画像は冒頭のアイキャッチ画像の品種、錦秀の松です。ストライプ柄を醸し出す葉の模様(白斑)がさわやかな印象を提供してくれます。

 下段の画像は名前が登録されている品種ではなく山野草として扱われている万年青です。深緑に輝く豊富な葉、そして葉の先端の巻き具合が愛らしい表情を見せてくれます。

万年青【錦秀の松】 鉢底から高さ25㎝×葉幅23㎝  植木専門店で購入したこの鉢とのマッチングが最高、鉢との組み合わせも楽しめます。
野山の万年青 鉢底から高さ30㎝葉幅40㎝ 品種名、葉芸がすべてではありません、名もなき万年青の存在感。

大葉系:玄関まわりやリビングに運気向上

 最後に大葉系のご紹介です。引っ越し祝いや縁起物として重宝されてきた万年青。自宅、オフィスの玄関まわりに風水等を参考に置いてみるのはいかでしょうか。そこそこのサイズ感もある常緑の葉が住人、客人、そして運気を迎え入れてくれるイメージです。

野山の万年青 鉢底から高さ45㎝葉幅55㎝ 生子鉢との相性が良いです。

 いかがでしょうか、空間に緑が欲しいなとお考えの方へ万年青という観葉植物のご提案でした。万年青は品種の豊富さ、サイズ(大葉、中葉、小葉)、様々な葉の表情・模様(葉芸/班(ふ)と呼びます)に魅力があります。

 今回はごくごく一部のご紹介程度です。万年青の世界には葉が渦巻きどえらいことになってる品種や、なぜ尖っている、なぜそんなに丸いといったユニークな品種が数多く存在します。

 古典園芸と古臭いイメージでとらえてはいけません。かなりぶっ飛んだ発想、創造力が悠久の時間をかけて展開されている日本のハイセンス園芸文化です。しかも対象が物質、物体ではなく生き物です、データ化や自己完結の努力では成立しない先人たちの万年青との対話を感じることは、私たちの想像力を活性化させます。

 下記サイト等で新たな情報をぜひチェックしてみてください。本記事が何かしらのヒントになれば幸いです。

万年青はどこで買える?

 では実際、万年青はどこで購入すれば良いのか、4つの購入ルートを下記記事にてご紹介しております。万年青の育成をご検討の方は是非ご参考下さい。

ご拝読ありがとうございました

みんなの趣味の園芸 NHK出版

オモト(万年青)とは|育て方がわかる植物図鑑|みんなの趣味の園芸(NHK出版)
オモトは日本原産の多年草で、宮城県を北限に本州、四国、九州に自生しています。観葉植物としてわが国独自の感性で改良されてきた、世界に誇るべき園芸植物です。日本の気候、風土によく合い、順応性が高く丈夫で、初心者にも育てやすい植物です。オモトは漢...


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